日本食としてはあまりなじみのないアボカドですが、森のバターともいわれ、世界一栄養の高い食べ物としてギネス認定されているという、とても体に良い脂質の食べ物。野菜のようですが、実は果物に分類されます。
多く含まれるのは不飽和脂肪酸
アボカドに主に含まれる不飽和脂肪酸には、一価不飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。アボカドに多く含まれる、リノール酸と呼ばれる一価不飽和脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを減らしたり、動脈硬化や心疾患の予防、腸の働きを活発にするためお通じをよくするなどの嬉しい働きがあります。リノール酸は牛脂や豚脂などにも含まれますが、そういったお肉からの動物性脂肪はコレステロールや中性脂肪を増やす働きがありますが、アボカドにはその心配もない、優れものの良質な油です。そのほかにも、多価不飽和脂肪酸のα-リノレン酸も含まれ、これは血管を拡張させて血液の流れをよくする働きや、血中中性脂肪を下げるEPA(エイコサペンタエン酸)を作ってくれます。体内では作れないため、食べ物から摂る必要のある、必須脂肪酸です!
アボカド食べて、老化防止の立役者ビタミンEをとろう
強い抗酸化作用があり、お肌や血管を老化させる活性酸素から守ってくれるため、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンE。大きさにもよりますが、アボカド一個に含まれるビタミンEの量は4から6㎎。成人の一日推奨摂取量が5から7㎎なので、アボカドを半分ほど食べると、それで一日に必要なビタミンEの半分はとれます。ビタミンEは免疫機能も高めてくれるため、風邪をはじめ、様々な病気から体を守ってくれます。脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取するとうまく体に吸収されます。先にも紹介したように、アボカドには体によい油がたくさん入っているので、ビタミンEの栄養をしっかりと体が吸収できます。
強力な抗酸化作用、ルテインとゼアキサンチンもたっぷり!
アボカドには、緑黄色野菜によく含まれる抗酸化作用のあるカルテノイドの一種、ルテインとゼアキサンチンが果物の中では断トツ多く含まれています。目が日光や紫外線、ブルーライドを浴びると、そこで活性酸素が多く発生し、老化の進行へつながります。その活性酸素を取り除いてくれたり、発生を抑制してくれたりするのがアボカドに含まれる抗酸化作用を持つルテインです。特に、目の水晶体や、目の網膜の中心部に位置する黄斑部に多く存在するといわれていますが、それが加齢によりだんだん減っていき、その影響で白内障や加齢黄斑変性症などといった目の疾患につながるともいわれています。同じようにゼアキサンチンも同様の働きがあり、アボカドを食べると両方とも同時にとれるという、なんとも優れものです。ともに体内では作れない栄養素のため、アボカドを食べてしっかりとルテインと畔キサンチンを摂取したいですね。(一日6㎎の摂取が推奨されていますが、現実は1から2㎎の人がほとんど。アボカド半分には)
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